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ニューマチックケーソン工法の原理

図:ニューマチックケーソン工法の原理

ニューマチックケーソンとは、英語で「空気の入った函(はこ)」という意味です。
それでは簡単にこの工法の原理について説明致します。

コップを逆さまにして水の中に押し込むと、水圧によりコップの中の空気が圧縮されますが、水圧と空気圧が釣り合って、コップの中に水が入ってこなくなります。

ニューマチックケーソン工法はこれと同じ原理を応用したものです。つまり、立坑の先端部分にある作業室に地下水圧と釣り合う圧縮空気を送り込み、地下水が浸み出してこない状態にして作業室で掘削を行います。

躯体構築

写真:躯体構築

ニューマチックケーソンという工法は、まず、コンクリートの躯体を地上で造ります。
その後、図の赤い丸の部分、作業室という空間に下の写真のようなケーソンショベルという機械を取り付け、躯体の底を掘削します。ある程度掘削すると、躯体の重量を地盤が支えることが出来なくなり、重みで躯体が沈みます。

写真:ケーソンショベルの例
ケーソンショベルの例
写真:躯体構築

今回、立坑を構築する場所は、地盤面より4~5m掘ると地下水が出てきます。そのためなんの対策もしないで掘削作業を進めていくと、作業室に水が充満してしまい作業が出来なくなります。

したがって、この作業室に圧縮した空気を送り込みながら地下水を排除し、掘削作業を行います。

今回は、掘削深度が深いことから、水深50m程度の水圧と同等の圧力下での作業となります。